建設業界を離れて、異業種で働きたい

この記事では、建設業界を辞める人の転職先を解説します。
具体的には下記の3つを紹介します。
- 建設業界の経験を活かして働ける別業界
- 建設業界とまったく違うおすすめの業界
- 建設業界内で職種を変えて転職する
建設業界の経験を活かして働ける別業界
建設業界の経験を活かしつつ働ける別業界は、下記の3つです。
- デベロッパー
- 製造業
- ビル管理
1つずつ解説します。

デベロッパー
デベロッパーは、土地や建物の企画・開発を行う仕事です。例えば下記のような開発を行います。
- 都市の再開発
- 商業施設の開発
- 分譲マンション群の開発
企画や開発には建設の知識も活かせるので、良い転職先といえるでしょう。
ただし、デベロッパーへの転職は採用倍率が高いのがデメリットです。
採用では学歴も勘案されるケースがあります。
製造業
CADの経験がある人は製造業も良いでしょう。 製造業でもCADを使って設計するので、経験を活かせます。
もちろん設計するものが違うので新しく覚えることは多いですが、CADソフトの操作方法は一緒です。
ちなみに、製造業でよく使われているCADソフトは下記のとおりです。
- AutoCAD
- Inventor
- CATIA
- SOLIDWORKS
ビル管理
建築設備に関わってきた人は、ビル管理の仕事で業務経験を活かせます。
ビル管理は、下記のような設備の保守点検を行う仕事です。
- 水道
- 電気
- 電気通信
もちろん施工業務はありませんが、知識自体は活かせるので検討してみましょう。
建設業界とまったく違うおすすめの業界
「もう建設とはまったく違う仕事に転職したい!」という人は、下記の3つの業界がおすすめです。
- IT業界
- Web業界
- インフラ業界
こちらも1つずつ解説します。

IT業界
IT業界は成長著しい業界で、人手不足も顕著です。

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf
下記のようなジャンルも伸びているので、将来性もあるでしょう。
- AI
- VR・AR・MR
- ブロックチェーン技術
プログラマーやインフラエンジニアであれば、未経験からでも転職できます。
※ただし、未経験だと30代前半まででないと転職は難しいです。
Web業界
Web業界も成長著しい業界なので考える余地はあるでしょう。
- 5G
- SNS
- YouTube
などを見れば、成長していることは明らかです。
年齢にもよりますが、未経験から転職できる職種もありますので、候補の一つにしてもいいかもしれません。
ただし、建設とはまったく違う業界なので、新しく覚えることは膨大です。
インフラ業界
安定性が良いのと、扱う内容が近しいこともあるので、インフラ業界もおすすめです。
具体的には下記のようなジャンルがあります。
- 電力
- ガス
- 鉄道
- 通信インフラ
ただし、インフラ業界は採用倍率が高いのがデメリットです。
建設業界内で職種を変えて転職する
「やっぱり業界を変えるのは怖いから、建設業界内で別の仕事をしたい」という人は、下記の3つがおすすめです。
- 公務員
- 営業職
- CADオペレーター
こちらも1つずつ解説します。

公務員
地方公務員には、下記のような技術職の募集があります。
- 土木
- 建築
- 電気
地方自治体によりますが、「社会人経験者採用枠」だと59歳まで応募できる求人も存在します。
特に、施工管理を経験してきた人は公務員への転職に有利です。
興味があれば、各自治体の募集情報を見てみてください。
営業職
建設の技術職をしてきた人は、営業職で活躍できる可能性があります。
営業マンも技術的な質問をされるものですが、その場で質問に答えると信頼されて売れやすいです。
コミュニケーションスキルに自信がある人は挑戦してみるのも良いでしょう。
ただし、営業はノルマがあるので、プレッシャーに強い人でないと苦戦するかもしれません。
CADオペレーター
業務にCADを使ってきた人は、CADオペレーターに転職するのも良いでしょう。
CADオペレーターの募集は多いので、CAD経験があると重宝されます。
例えば、施工管理でCAD操作をしてきた人は、CADオペレーターでもやっていける可能性があります。
まとめ
冷静に今の仕事のイヤな部分を整理してみましょう。
具体的には下記のようなイメージです。
- 人間関係が悪い→あなたと相性がいい会社に転職する
- 給料が低い→今より給料が高い会社に転職する
- 激務すぎる→今より忙しくない会社を探して転職する
念のため、会社を変えるだけで問題解決しないか考えてみましょう。
判断が難しければ、転職エージェントなどキャリアカウンセラーに相談して、本当に異業種に転職するしか選択肢がないのか確認してみてください。