CADオペレーターの将来性

CADオペレーターの将来性を解説します。
結論、時代に合わせてスキルアップしていけば、将来性は明るいと言えるでしょう。
CADオペレーターから別の職種にキャリアチェンジも可能です。
スキルアップしていった未来を解説するので、キャリアプランの参考にしてみてください。
スキルアップが必要
「CADオペレーターの仕事はAIに奪われるのでは?」とも危惧されています。
2015年に野村総合研究所が発表した「人口知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」の中に、CADオペレーターも含まれています。
たしかに、基礎的なCAD操作しかできないと、いずれAIに仕事を奪われてしまうかもしれません。
ただし、このレポートには下記の記載があります。
<引用ここから>
他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業は、人工知能等での代替は難しい傾向があります。
<引用ここまで>
つまり、CADオペレーターも下記ができれば、まだまだ長く働ける職業といえるかもしれません。
- 他者との協調
- 他者の理解
- 説得
- ネゴシエー ション
- サービス志向性
具体的には、CADの操作スキルに加えて、下記のスキルも身につけていきましょう。
- 設計力
- デザイン力
- コミュニケーションスキル
- 設計士の意図をくむスキル
どんな職業でもスキルアップは必須です。
CADオペレーターも時代に合わせてスキルアップしていけば、将来性がある仕事といえます。
他のCADソフトの操作も覚えていくことが重要
また、他のCADソフトも操作できるようにしておくと、市場価値が上がります。
例えば、下記のようなソフトの操作スキルが重要です。
- 3DCAD
- BIM
- CIM など
CADオペレーターは技術職なので、くりかえしですが、継続的なスキルアップが必須です。
職業の選択肢が広がる
CADオペレーターでスキルアップしていくと、下記のようなキャリアプランも可能です。
- 設計の勉強をして設計士になる
- 現場の施工管理になる
1つずつ解説します。

設計の勉強をして設計士になる
CADオペレーターを通して設計の勉強をしていくと、設計士になることも可能です。
例えば建築ジャンルであれば、建築士になるイメージです。
建築士で代表的な資格は、一級建築士と二級建築士があります。
まずは二級建築士の取得から挑戦していきましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、一級建築士の平均年収は約703万円となっています。
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html
CADオペレーターより収入アップできるケースが多いので、興味がある人はぜひとも目指してみてください。
現場の施工管理になる
施工管理もCADを使用するため、工事現場の施工管理に転職することも場合によっては可能です。
建築士から施工管理に渡される設計図は、工事用の図面ではありません。
お客様に見せるための図面であったり、建築基準法を満たしていることを証明するための図面なので、そのまま工事に使えないのです。
そのため、設計図を工事用の図面である「施工図」に書き換える必要がありますが、それにCADを使います。
CADオペレーター→施工管理に転職すれば、CAD操作に慣れた状態で転職できるので仕事がやりやすいです。
施工管理の平均年収は450万円くらいと言われているので、CADオペレーターより収入アップできるケースが多いです。
また、「施工管理技士」という国家資格もあり、施工管理技士を取得するとさらに年収アップしやすいです。
まとめ
CADオペレーターでスキルアップすると将来性は明るい
- 時代に合わせてスキルアップしていけばCADオペレーターは長く活躍できる
- 複数のCADソフトを操作できると市場価値が上がる
- スキルアップしていくと、設計士や建築士を目指すことも可能
- CADスキルを活かして、施工管理に転職することもできる
CADとの親和性の高い仕事の選択肢もあるので、今後のキャリア形成の参考にしてみてはいかがでしょうか。