施工管理の資格を活かせる職業

- せっかく施工管理の資格を取ったから活かしたい!
- 施工管理の資格を取得した場合のキャリアの広がりを知りたい!
施工管理の資格とは
基本情報として、施工管理の資格は「施工管理技士」という国家資格です。
施工管理技士には下記の7つがあります。
- 建築施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 建設機械施工技士
- 電気通信工事施工管理技士
それぞれ1級と2級があります。
施工管理技士は施工管理の仕事に活かせる
当然ですが、施工管理技士は施工管理の仕事に活かせます。
下記のようなメリットもあります。
- 1級:監理技術者になれる
- 2級:主任技術者・専任技術者になれる
また、経営事項審査でも点数がつくため、会社は公共工事を受注しやすくなります。
施工管理技士は不足しているため、多くの会社から求められる人材になれるでしょう。
資格を活かせる職業5選
施工管理以外で、施工管理技士資格を活かせる代表的な職業は下記の5つです。
- 技術系の公務員
- 建築士
- CADオペレーター
- 学校の講師
- 建設の営業マン
1つずつ解説します。

技術系の公務員
技術系の公務員を簡単にいうと、公共工事を発注する側の仕事です。
施工管理の知識が必要なので、民間で施工管理経験を積んだ人が採用されやすい傾向です。
特に募集が多い職種は下記のとおり。
- 建築
- 土木
- 電気
施工管理技士資格があって経験豊富なら、40代以降でも採用されることがあります。
興味がある人は、各自治体の募集をチェックしてみましょう。
建築士
建築士が施工管理資格(建築施工管理技士)を活かせる理由は下記の3つです。
- 施工図を理解した上で設計できるから
- 工事の予算を考えた設計ができるから
- 工事監理で施工管理の知識を活かせるから
現場を理解した設計図は、施工管理にも喜ばれやすいです。
結果、現場と良い関係を築けて、仕事もやりやすくなるでしょう。
設計図→施工図に書き換える仕事をやってきた人は、設計図の見方がわかるので建築士をスムーズに始められるケースがあります。
ただし、まだ建築士の資格がない人は取得をおすすめします。
CADオペレーター
施工管理で培ったCADスキルを活かせます。
CADを使って施工図を書いている施工管理の人が多いので、スムーズにCADオペレーターの仕事に入っていける可能性があるでしょう。
ただし、施工図ではなく設計図の作成なので、設計図の勉強は必要です。
また、業界によってはCADソフトが違うこともあるので、転職前にチェックしましょう。
学校の講師
求人は少ないですが、講師の募集が出ていることがあります。
- 現場経験がある施工管理
- 施工管理技士を保有している
人に教える仕事をしたい人は、講師の求人がないか調べてみてください。
建設の営業マン
名刺に「施工管理技士」と書けることで、お客様に信用されることがあります。
「工事もわかる営業マン」は、他の営業マンと差別化できるかもしれません。
また、仕事内容に理解があるため、現場とのコミュニケーションもとりやすく、仕事はやりやすいでしょう。
他の仕事に転職するときの2つの注意点
もし施工管理以外の仕事に転職するなら、下記の2つを押さえておきましょう。
- 退職理由をポジティブに伝える
- 転職理由にエピソードを入れる
こちらも1つずつ解説します。

退職理由をポジティブに伝える
面接で退職理由を聞かれたら、ポジティブに答えましょう。
例えば「どうして施工管理を退職したんですか?」と聞かれたとき、下記のようにネガティブに答えるのはNGです。
- 施工管理が辛くて…
- 休みが少なかったので…
- 人間関係がうまくいかなくて…
「うちも辞めるんじゃないの…?」と不安に思われてしまいます。
「施工管理の仕事にはやりがいを感じていましたが、他の職種を経験することでスキルアップしたいと思い、退職を決意しました」などポジティブに返答しましょう。
転職理由にエピソードを入れる
転職理由を聞かれたら、転職したくなったエピソードを伝えるのがおすすめです。
例えば、技術系の公務員に転職する場合は下記のようなイメージです。
『公共工事の施工管理もやってきました。主に道路工事を行なってきましたが、私が関わった道路が多くの人に利用されているのも見ると、大きなやりがいを感じました。それとともに「この道路はこうなっていたら便利だろうなぁ」と考えるようになり、道路工事の企画段階から関わってみたいと思うようになったのです。さらに経験の幅を広げたいと思い、転職を決意しました』
エピソードはあなた独自の話なので、他の応募者と差別化するためにも有効です。
まとめ
施工管理の資格を活かせる職業は多い
そして、下記のような職業にも活かせます。
- 技術系の公務員
- 設計事務所
- CADオペレーター
- 学校の講師
- 建設の営業マン