建設業界天気予報
電気設備

晴れ

結論からいうと、需要や将来性は明るいです。
手に職をつけていけば、長く安定して働ける業界と言えるでしょう。
電気設備工事に有益な資格も紹介するので、キャリアアップの参考にしてみてください。
電気設備工事の種類
基礎情報として、電気設備工事の種類を解説します。
大きく分けると、下記の4種類があります。
- 発電設備工事
発電所の設備工事や自家発電設備の工事 - 送配電設備工事
発電所から電気を送る設備の工事 - 受変電設備工事
発電所から受電する設備の工事 - 構内電気設備工事
建物内の電気設備の工事
特に従事する人が多いのは「構内電気設備工事」です。 主な構内電気設備工事は下記などがあります。
- 動力設備工事
エレベーター、エアコン、ポンプなど - 幹線設備工事
構内の配線設備 - 電灯設備工事
照明など - コンセントの設置工事
室内のコンセントなど - 通信設備工事
電話やインターネット回線など - 防災設備工事
火災報知器、排煙設備、非常灯など - 放送設備工事
館内の放送設備など - 避雷針の工事
ビルやマンションに設置する避雷針の工事など
電気設備工事の需要
結論、電気工事業の需要は成長しています。
少し古いデータになりますが、日本電設工業協会の「電気工事業の現状と課題」によると、平成23~27年の電気工事業の完成工事高と元請完成工事高の推移は、順調に成長している業界といえるでしょう。
出典:一般社団法人日本電設工業協会「電気工事業の現状と課題」
https://www.jeca.or.jp/files/libs/1169/201801261603367580.pdf
しかし、業界としては成長していますが、就業者数が伸びていません。
つまり「電気設備工事の技術者1人当たりの需要は大きくなっている」と言えます。
今後も電気設備工事の経験を積んでいけば、転職が有利になることはもちろん、転職をきっかけに年収アップの可能性があります。
そもそも、電気設備がなくなることは考えにくいため、今後も仕事は安定していると考えられます。
先の日本電設工業協会の調査結果によると、新設工事も修繕工事も安定しています。
また、今後はますますIoTや5Gが普及してくるため、電気設備工事の需要は高まる予測です。
電気設備工事でおすすめの資格5選
今後も成長していくであろう電気設備工事の業界で、重宝される人材になるためにおすすめの資格も紹介しておきます。
まだ取得していない資格があれば、挑戦してみてください。
- 電気工事士
- 電気工事施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
- 電気主任技術者
- PV施工技術者

電気工事士
電気工事をするには電気工事士が必要です。
すでに第二種電気工事士を取得している人は多いと思いますが、いずれは第一種電気工事士を目指したいところです。
第一種電気工事士があると、第二種の工事可能範囲と最大電力500kW未満の工場・ビルなどの工事に従事できるため、業務範囲が一気に広がります。 当然ながら転職も有利になります。
電気工事施工管理技士
電気工事の施工管理業務をしている人は、電気工事施工管理技士を取得するのがおすすめです。
電気工事施工管理技士があると、給料アップや転職に有利だからです。
そもそも、企業側は施工管理技士がいないと工事を受注できません。
また、施工管理技士が多いほど公共工事も受注しやすくなるため、会社で重宝される人材になれるでしょう。
電気通信工事施工管理技士
電気通信工事の施工管理業務をしている人は、電気通信工事施工管理技士を取得しておきましょう。
ITインフラの進化に伴い、平成29年に新設された資格です。
まだ資格保有者が少ないため、早めに取得すると転職にも有利になります。
前述のとおり、IoTや5Gもどんどん普及してくるため、時代に合った資格といえます。
電気主任技術者
電気設備の保安業務を行う人は、できれば電気主任技術者を取得したいところです。
電気主任技術者は電気設備系資格の最難関であり、資格をもっているだけでも有利なキャリア形成が可能になります。
特に1種を取得すると、火力発電所や原子力発電所での勤務も可能で、年収も高いです。
合格率は10%前後しかなく難しい試験ですが、いずれ挑戦してみましょう。
PV施工技術者
PV施工技術者とは、太陽光発電設備の施工や点検の資格です。
今後も自然エネルギーの需要は伸びるため、太陽光発電設備の技術者は需要が大きいです。
平均の合格率は70%くらいなので、取得しておくと良いでしょう。
まとめ
電気設備工事の需要や将来性は明るい
- 電気設備工事の需要は伸びている
- 就業者数が伸びていないため、今後は技術者の価値が大きい
- 5GやIoTの普及もあり、電気設備工事の将来性は明るいと思われる
- 今後の電気設備工事の業界で活躍するためにも資格を取得しよう