志望動機の書き方

志望動機の書き方イメージ

転職時の志望動機の書き方を解説します。
志望動機には型があるので、型を使うと簡単に書くことができます。
具体的に解説するので、さっそくあなたの志望動機を書いてみてください。それでは見ていきましょう。

志望動機が重視される理由

まず、なぜ志望動機が重視されているのか知っておきましょう。
具体的な理由は下記の3つです。

  1. 入社意欲を見るため
  2. マッチする人材か見るため
  3. すぐ辞めないか見るため

1つずつ解説します。

理由1

入社意欲を見るため

わかりやすくいうと、「本気かどうか」を確認するためです。
その会社や仕事を目指す明確で説得力のある志望動機であれば、採用担当者の印象に残って採用されやすいです。
反対に、ありきたりな志望動機は本気を感じないので、採用されにくいです。

理由2

マッチする人材か見るため

企業側が気にしているのは、「自社の求人像にマッチする人材か」です。
求められている役割をこなせるだけの技量があるかどうかを、採用担当者はシビアに判断します。
例えば下記だと、応募者がいくら本気であっても、会社側と求める要件がマッチしていないので採用されません。

  • 企業側の意向:即戦力を採用したい
  • 応募者の意向:イチから学びたい

求人情報などで「企業側がどんな人材を求めているか」を確認しておきましょう。

理由3

すぐ辞めないか見るため

企業側が一番嫌がるのは、採用したのにすぐ辞められてしまうことです。
そのため、志望動機をみて「すぐに辞めない人か」をチェックしています。
後述しますが、「今後のキャリアプラン」を書くことで、長く働く人材であることをアピールできます。

6ステップの型

志望動機の書き方

志望動機を書くときは、下記の6ステップの型を使うのがおすすめです。

  1. 結論から書く
  2. エピソードを書く
  3. 応募企業でなければいけない理由を書く
  4. 少し自己PRを入れる
  5. 今後のキャリアプランを書く
  6. 意欲を書いて締める

1ステップずつ解説します。

ステップ1

結論から書く

志望動機は結論から書きましょう。
結論から書いた方がわかりやすいからです。
具体的には下記のように書けばOKです。

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例)
私が貴社を志望する理由は、◯◯◯◯だからです。
結論を最後にもってきてしまうと採用担当者が読みづらいので、結論から書くのがコツです。

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ステップ2

エピソードを書く

エピソードを書くイメージ
結論の次は、エピソードを書きましょう。
あなたのエピソードを書けば、独自性が高まって印象に残りやすく、採用されやすいからです。
具体的には下記のようなイメージです。

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例)
現職で◯◯を担当しているのですが、どうしても◯◯◯◯の点で制約があります。
制約なく働きたいと思ったため、◯◯◯◯ができる会社への転職を決意しました。

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人はエピソードを記憶しやすいので有効です。
エピソードがないと「ありきたりな志望動機」になって、印象に残りにくいです。

ステップ3

応募企業でなければいけない理由を書く

次に、応募企業でなければいけない理由を書きましょう。
「他の会社でもいいのでは?」という採用担当者の疑問を払拭するためです。
具体的には下記のようなイメージです。

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例)
企業研究したところ、◯◯◯◯ができる会社は貴社しかなかったため、どうしても貴社に入社したいです。
「しっかりと企業研究しているか」も伝わるため、必ず書きましょう。

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ステップ4

少し自己PRを入れる

ここで少しだけ自己PRを入れます。
戦力になる人材であることをアピールすると、採用されやすいからです。
具体的には下記のような感じです。

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例)
現職では◯◯◯の実績がありますので、戦力になれると思います。
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履歴書や職務経歴書にも「自己PR欄」があるため、ここでは少し触れる程度で大丈夫です。

ステップ5

今後のキャリアプランを書く

今後のキャリアプランを書くことで、「自身のキャリアに対して建設的な意見を持っている」ことがわかり、好印象です。

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例)
前職ではチームリーダーとして、3名の後輩たちの育成を行っておりました。
そこで培った傾聴力などを活かし、将来的には、貴社でマネジメント職に就きたいと考えています。

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キャリアプランを書くことで、「この転職でかなえたいこと」や「自身の持っているスキルをどう活かしていきたいか」
などを採用担当者に伝えることができ、採用担当者が思い描いている人物像と合致するかの判断がしやすくなります。

ステップ6

意欲を書いて締める

入社意欲を書いて、文章を締めましょう。
例は下記のとおりです。

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例)
1日も早く入社して、貴社に貢献したいです。
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NGの志望動機

ちなみに、下記のような志望動機はNGです。
NGの理由とともに解説します。

  • ひたすら応募企業をほめる→あなたのことが伝わらない
  • 前職(現職)の悪口を言う→印象が悪いのでNG

採用担当者は人事のプロなので、こうした志望動機を嫌います。
書かないように注意してください。

志望動機の例文

下記は志望動機の例文なので、参考にしてみてください。
※リフォームの施工管理職の志望動機です。

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(例文)
私が貴社を志望する理由は、さらにレベルの高い仕事に挑戦したいからです。
現職では戸建住宅のリフォームの施工管理をやっていますが、もう少し規模が大きい案件をやりたいと思うようになりました。
今の会社は戸建住宅のリフォームしかやらないため、次のステップに挑戦するために転職を決意しました。
貴社はマンションやビルのリフォームも請け負っていると聞きました。
室内のリフォームだけでなく、大規模修繕工事も実施しているため、挑戦したい環境だと思い志望します。
大規模修繕工事の経験はありませんが、室内リフォームであれば即戦力になれると思います。
また、いずれは大規模修繕工事の施工管理も挑戦したいです。
1日も早く入社して、スキルアップしつつ貴社に貢献していきたいです。

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まとめ

志望動機は基本が大事

最後にもう一度、志望動機を書くときの6ステップの型をまとめておきます。
  1. 結論から書く
  2. エピソードを書く
  3. 応募企業でなければいけない理由を書く
  4. 少し自己PRを入れる
  5. 今後のキャリアプランを書く
  6. 意欲を書いて締める
この記事を参考に、さっそく志望動機を書いてみましょう。
あなたの転職活動の参考になれば幸いです。